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煮魚、煮付け  

家庭の魚料理で最も馴染みがあるのが煮魚。
コツをつかめば美味しい煮魚、煮付けができます。

魚の煮付け

魚の煮付けは、一尾丸ごと、もしくは切り身の魚を醤油、ミリン、砂糖、日本酒、水で煮て作ります。
作り方は色々、味付けも色々ですが、ここは外さない方が良いってとこを紹介します。

魚の煮付けのコツ
下ごしらえ 一尾丸ごと使う場合は、エラ、ハラワタ、ウロコを取り除きます。

魚全体に薄く塩を振り、水を出して身をしめます。
これは鮮度が落ちた魚の臭み抜きに有効です。
霜振りする 霜降りとは魚や肉に熱湯をかけて表面だけに火を入れることです。
表面にだけ火を入れることで、身がしまり、旨みを封じ込め、
臭みが出るのを防ぎます。
霜振りしたら冷水で冷まし、流水で洗いながら表面のヌメリ、
ウロコ、血の塊などを取り除きます。
煮汁を作る 煮汁は水4、日本酒4、醤油1、ミリン1、砂糖0〜1の割合で作ります。
砂糖の量に幅がありますが、これは地方により味付けに差があるからです。
通常は水4、日本酒4、醤油1、ミリン1、砂糖0.5くらいで良いと思います。

上の割合で作った煮汁を煮立てます。
煮汁の量は鍋に入れた魚が半分くらい漬かる量です。
魚を煮付ける 魚がぴったり収まる大きさの鍋を使います。
鍋の大きさは重要で、大きすぎても煮汁がたくさんいるし、
小さすぎても魚が重なってしまいます。
魚が重なることなく並ぶ鍋がいいです。

煮立った煮汁に霜振りした魚を入れます。
魚の表になる方を上にしますので、
切り身なら皮目、一尾丸ごとの魚なら頭を左、腹を手前にして入れます。

煮魚はできるだけ強火で煮ます。
強火で短時間が基本です。
(例外はブリ大根等)
焦げない、吹きこぼれない程度の強火で煮てください。
短時間で作ったほうがふっくらと仕上がります。
通常は10分ちょっと煮れば火が入ります。

匂い消しの生姜は煮汁が沸騰して5分ほど経った時に入れてください。
盛り付け 出来上がった煮魚は大変、崩れやすいものです。
崩さないように注意して取り出します。
フライ返し等を使うとやりやすいです。
切り身は皮目を上にして盛り付けます。
尾頭付きの魚の場合は頭を左、腹を手前にして盛り付けます。
例外はカレイで、カレイの場合は頭を右、腹を手前にして盛り付けます。

残った煮汁を魚に回しかけるんですが、鍋の煮汁を強火で煮詰めてかけると、
いっそう艶が出て美味しそうに見えます。
煮詰める場合は煮汁を甘めにしておかないと辛くなります。

盛り付けるときに針生姜、白髪葱、木の芽等を添えると本格的に見えますよ。



カラスガレイ(カレイ)の煮付け

カラスカレイの煮付け
材料 冷凍解凍のカラスカレイを使います。
付け合せの野菜はオクラを使っていますが、
ゴボウ、ナス、大根等何でも良いです。
下ゆでしてから使ってください。
塩を振って
下処理
冷凍物の場合は解凍します。
冷蔵庫で自然解凍するか、急ぐ時はビニール袋に入れて
流水解凍がいいです。

解凍したら軽く塩を振り10分ほど水を出します。

切り身に厚みがあるときは、身の厚いほうに飾り包丁を入れます。
カレイの場合、表(色が黒い方)です。

画像では縦に入れていますが、×印でもいいです。
深さは中骨に届く位まで深めに入れています。

切り身の厚さが薄い時には入れなくていいです。
霜振りする 霜振りする。

鍋に湯を沸かし沸騰したら火を止め、カレイの身を一瞬
漬けて冷水に取り冷まします。
冷水にとって冷ましたら、流水で流しながら表面のヌメリ、
ウロコを取り除きます。

霜降りは旨みを封じ込め、匂いをおさえる為にします。
煮汁を作る

切り身が丁度収まる位の鍋に、切り身の厚みの半分位が
漬かる量の煮汁を煮立てます。

煮汁の割りは

水4:日本酒4:醤油1:ミリン1:砂糖0.5〜1

上の割合になります。
カラスガレイ煮つけ2.jpg 煮魚に馴れると勘で丁度いい量がわかるんですが
馴れないうちは下のようにするといいです。

鍋に切り身を入れ切り身が半分漬かる位の水を入れます

この水の量をはかります。
この時の水の量が250ccだったので、
煮汁は水4:酒4:醤油1:みりん1の割合だから、
水100cc:酒100cc:醤油25cc:ミリン25cc
の分量で煮汁を作ります
これに砂糖を大さじ1〜2杯(15〜30cc)程入れて
甘みを加えます。
煮汁で煮付ける 鍋を強火にかけ煮汁が煮立ったらカラスガレイの
切り身を、飾り包丁を入れたほうを上にして入れます。
 



このまま強火にかけ、上に落し蓋かクッキングペーパー
、もしくはアルミホイルを被せます。
強火で加熱し火加減を落し蓋の下で常に泡が回り、
吹きこぼれない位に調節します。

5分ほど煮たら生姜のスライスを2〜3枚入れます。
画像を見るとわかりますが火加減は強火です。
強火でガンガン沸騰させても煮汁が少ないので、
鍋の中で魚が動かず、煮崩れないです。


途中、落し蓋を外し浮いてきたアクをすくいます。
再び落し蓋をして8分ほど煮たらカラスガレイを皿に
移します。
崩れやすいのでフライ返しを使って移すといいです。
盛り付け 鍋に残った煮汁をとろみが付くまで強火で煮詰めます。
煮汁が煮詰まったら切り身の上に回しかけます。

作り置きの惣菜の場合は煮詰めずにかけてください。
煮詰めると味が濃すぎる場合があります。
飾り包丁を入れたほう(表)を上にして盛り付けます。
軽く火を入れたオクラと針生姜を添えています。

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